KonKonParkの周辺は、ちょっと不思議な環境になっていて、すぐ近くにはららぽーとや、市役所、図書館もあり、とても開けた場所です。
にもかかわらず、田畑や森、いたるところに自然があふれてます。KonKonParkは敷地内に川も流れています。
この川は元々は用水路で、生活排水を川に流すという、今では想像できないような用途だった人工物。
もちろん今は生活排水を流したりはしておらず、そこに湧き水が流れ込み、自然の川になっています。
キレイな水にしか生活できない、という蛍で有名な、カワニナがたくさん。地域に誇れる自然。場所によっては絶滅危惧種が生息している場所もあります。
でもこれ、人によっては「汚いな、気持ち悪いな」って思うかもしれません。そして問題の一つに、私たちは川だと思っているけれど、ここは管理する人にとっては、
安全管理をすべき場所
景観を維持すべき場所
となることです。危なければ立ち入り禁止にしたり、景観が崩れるならきれいにしなければなりません。
だから、管理をきっちりやれば、子供は自然という存在にさえ気づけず、身近な自然は守られず、生き物はまた、絶滅してしまいます。
さあ、どうしたらよいですか?
自然を前にして、何をもって、キレイとするのか?という問いの答えは、勉強だけしてきた人には出せないし、勉強しない人にも出せないんだな、と思います。
KonKonParkの身近には、自然を残したい、守りたいと思って、ずっと活動を続けている方がおられます。
https://shizen3710fujimi.jimdofree.com
もし、私が違う答えを出したら?その瞬間に、生き物の終わりが決まってしまう可能性もあったりします。そんな予感がするから、草を目の前に、私はこの方と、お互いがだまし合っているみたいな会話を続けて、今まできました。
誰かを傷付けることなく、こうしたらいいんじゃないか?これなら次世代に繋がるんじゃないか?と考え抜いた取組。そのほとんどが、なかなか定着せず頓挫してきました。
しかし、富士見市の自然遺産の取組を継続してきた今「自然遺産に精通しておられる方」が、ご自宅に直接、訪ねてこられたりするようになったそうです。もちろん、芸能人ではないので、大騒ぎにはなりません。ひっそりと、合うべき人が出会い、次世代への可能性が生まれています。
中学では、昨年に引き続き、有志で川の自然観察が継続されることになったと聞きました。
諦めないで怒らないで。理不尽さにも動揺せず、淡々と続けてこられた事を、ただただ尊敬するばかりです。
暗闇をずっと歩き続けるような継続は、大変です。せめて一筋の光が見えると、よいのですけれど。