ラティスプランターボックスをつくる

ラティス部分にはハンギングバスケット、ボックス部分には大きめのプランターを入れられる「ラティスプランターボックス」。ベランダや玄関先など、ちょっとしたグリーンコーナーをつくるのに重宝しそう!

使用する道具・金物ほか

道具
電動ドライバー(ビット+ドライバー、ビット9mmドリル、ビット3mmドリル)ノコギリ、さしがね、カナヅチ、サンドペーパー
金物他
ビス45mm16本、ビス65mm28本、ビス細ビス50mm28本、穴埋め用丸棒10mm1本、木工用ボンド

さあ、つくってみよう

1. 部材を準備する

1)材料カット

図面に表示されている寸法通りにカットする
(注)木口(木の切り口)の直角は組立て時に大きく影響が出るので正確にカットすること。

2)木取り(部材のどの面をどう使うのか)を選択する

天然材における木目、木表、木裏、節、割れを配慮し,どのように部材を配列し完成形とするかを決める。

  • 木目/年輪が織り成す模様
  • 木表/年輪の外側、節目が少なく木目も美しい
  • 木裏/年輪の内側

※天然材は年輪の巻き方向の逆側に反りを起こす性質をもっている。

2. 部材に墨付けをする(取付け、切離し、ビスの取付け等の位置決定)

木取りを再確認したら図面の寸法を確認しながら部材の取付け位置とビスの取付け位置を鉛筆で表示する。

(注)線はさしがねを部材にピタリと合わせ、直角、垂平を意識して引く。
(注)ビスの取付け位置は部材の端になり過ぎないように注意する。
(注)墨付けは作業中の目印を決定するためにします。鉛筆の芯をとがらせ出来るだけ薄く、線付け、目印付けをしてください。

3. 組立て

※作業は平坦な作業台、もしくは床の上で行うこと。

1)ラティスフェンス部分を組立てる。
部材/1、2、3、4、ラティス ビス/細ビス50mm

※予め、部材1、2に溝の加工、2、3、4にホゾ(溝に合わせた凸部分)を加工しておくこと。ラティスも組み上げること。それぞれが困難な場合にはホームセンター等で加工してもらってください。

(1) 部材1の2本の間に部材2、3、4を挟み込む形でビス細ビス50mmで接合する。

(注)ビスはビス頭が部材にめり込む位充分に部材に締めつけること。ビス締め前にビス取付け位置に3mmドリルで穴空け加工すると細い部材でも割れが少なくなり作業し易くなる。部材4は適当な長さに切り分け、縦使いにしてもよい。

(2) (1)で出来た枠にラティスをはめ込み部材2でフタをし、細ビス50mmで接合する。

2)ボックス側面を組立てる。
部材/8、9、10 ビス/細ビス50mm ビス65mm
(1) 部材8に部材9を2ケ、細ビス50mmで接合する。

(注)木目の美しい面が同じ方向を向くように気を付ける

(2) (1)で出来た枠の間に部材10をビス65mmで接合する
(3) (2)に部材8を細ビス50mmで接合する
(4) (3)の側面をもう1つ組立てる

(注)面に歪みが生じないように平坦な作業場を保つ

3)ボックス前面を組立てる
部材/5、6、7 ビス/細ビス50mm ビス65mm
(1) 部材5に6を2ケ、細ビス50mmで接合する。

(注)木目の美しい面が同じ方向を向くように気を付ける

(2) (1)で出来た枠の間に部材7をビス65mmで接合する。
(3) (2)に部材5を細ビス50mmで接合する。

(注)面に歪みが生じないように平坦な作業場を保つ

4) 1)2)3)の各パーツを接合する
(1) ボックス前面をしっかりと押さえて垂直に電動ドライバー(ビット9mmドリル)でビス取付け穴(深さ10mm)を空ける。

(注)力を入れ過ぎて、穴を深く空け過ぎないように注意すること。

(2) (1)と同様にラティスフェンスにもビス取付け穴を空ける。
(3) (2)前面と側面をビス65mmで接合する。

(注)それぞれ木目の美しい面が外側を向くように配置する。

(4) (3)とラティスフェンスをビス65mmで接合する。

5)脚・地板を取付ける。
部材/11、12  ビス/45mm
(1) 4)で出来たボックスに部材11をビス45mmで接合する。

(注)ビスは垂直に打ち込むようにする。

(2) ボックスの内側に部材12を3枚並べ等間隔に配置しビス45mmで接合する。

4. 仕上げ

1) 各穴のビスの打ち込み忘れがないか確認する。
2) 各穴に木工用ボンドを適量注ぎ、丸棒を穴を塞ぐためにカナヅチで打ち込む。

(注)丸棒はそのままでは入りにくいので、予めその先端をサンドペーパーで削り若干細めにする。または、平らな所で丸棒を転がした状態でその先端をカナヅチで軽く叩き圧縮してもよい。

3) 出張った丸棒をノコギリで切り落とす。

(注)本体にノコギリの刃が食い込んでいかないように注意する。木目縦方向にノコギリを引くようにする。横方向に引くとノコギリ跡が残る。

4) 全体にサンドペーパーをかける。

注)丸棒の出張りが平らになるように、また手で触れた時にささくれ等を感じられなくなるように丁寧にかける。

5) 墨付けの鉛筆あとが残っている場合には消しゴムで消す。

大工教室レポート

平成14年2月23日(土)、3月2日(土)、「第2回大工教室」平成15年2 月22日(土)、3月1日(土)、「第5回大工教室」での課題は、「ラティスプランターボックス(花壇付きラティスフェンス)」でした。幅広い年齢層の方々がそれぞれ61組、83組参加、楽しく作業に励みました。



参加者の方からこんな感想をいただきました

【30代男性】
楽しく夢中になり、充実した時間を過ごせました。仕事以外で夢中になれるのは嬉しいことです。
【30代男性】
作る喜びを感じることができました。好みの色を塗って、花で飾りたいと思います。
【50代女性】
初めて使う道具なので、最初は怖かったけれど、指導員の方に使い方を教えていただき、とても楽しい時を過ごせました。思いのほか立派な作品ができて感激です。

KONDOグループでは、今後も大工教室をはじめ、さまざまな楽しいイベントを開催していきます。みなさんもぜひご参加ください!