もともとはご主人のご両親が住まわれていた梶様邸。築30年の家でしたが、数年ごとのメンテナンスに加え10年前に2階を増築するなど、手入れもよく行き届きまだまだ現役そのもの。そこで、若い二人が移り住むことになったときご両親が提案されたのがリフォームです。
「明るく開放感ある間取り」をコンセプトに、ダイニングキッチン、和室、洋室と細かく区切られていたスペースの壁を取り払ってひとつのLDKに。さらに、リビング側をはき出し窓にすることで、要望通り広々とした空間に生まれ変わりました。また、親しい人はリビング側の窓から出入りすることが多いため、リビングの床には土間を設置。斬新でユニークなプランですが、冬場は灯油を置いたりと大活躍だそうです。
キッチンにどんと構えるステンレスタイプのシステムキッチンは、奥様がショールームでひとめぼれしたというもの。大きな収納棚やIHクッキングヒーターの使い心地もよく、食事の支度に加えてパンづくりなど、楽しく過ごせているそう。キッチンの収納棚の隣には、洗濯・脱衣所へ続くドアを設置。「水まわりがひとつにまとまり家事の効率も良く大満足」と奥様。
もちろん、インテリアにもこだわりがあります。シャープな印象のシステムキッチンとマッチしているやわらかなトーンの壁紙。実はこれ、ご主人のチョイス。柔道2段という猛者ですが、意外にも可愛らしいもの好きなのだとか。また、構造上どうしてもはずすことのできなかった天井の梁。当初は天井と同色のクロスでくるむ予定でしたが、ご主人の要望により化粧板を施すことに。それがアクセントとなり、おしゃれ度もアップ。奥様のセンスとご主人のアイデアの、二人三脚による空間ができあがりました。
2階主寝室も2つの部屋の間にあった壁を取り去り一部屋に。広々としたスペースとなっています。そこで、設計担当の加畑が提案したのが、約3畳大のクローゼットを設けること。「せっかく広くした部屋に収納のためにこんなに広いスペースを設けることにとまどいはありました。でも、棚やポールの配置も絶妙で、寝具にシーズンオフの衣類、そして日常づかいのこまごました雑貨まで、何でも収納できて便利です」というのは奥様。
ベランダの位置にもこだわりがあります。通常なら南向きの壁全面に設置するところですが、外観の美観を損ねないよう、南東部だけに設置。これも担当の加畑のアイデア。計算どおり、外観とも調和を保ったすてきな住まいへと大変身です。
DATA
●所在地/桶川市倉田
●入居/平成17年1月
●設計・施工/近藤リフレサービス
今回の物件担当者から一言
加畑 雄一郎 Kahata Yuuichirou
近藤リフレサービス 本社営業チーム
リフォームアドバイザー
一級建築士/福祉住環境コーディネーター3級
「築30年の家でしたが、メンテナンスもよいお宅でした。そのためもともとの構造を活かして若いご夫婦にぴったりのプランを提案させていただきました。また、お二人ともアイデアいっぱいでたいへん勉強になりました」