放映日2007/12/26
達人№017 冨田 千代子 (桶川市)
趣味 着物リメイク
アナ:今日は着物のリメイクの達人です。
ナレ:桶川市の住宅街。こちらに趣味の達人が暮らしています。
要らなくなった洋服や着物のリメイクを始めて4年。冨田千代子さん57才。
冨田:洋服の生地ですね、綿を裂いた物です。桜色なので桜の時期、来年の桜の咲く
ちょっと前に自分で使おうかなと思って作っています。みんなに素敵って声をかけて
欲しいなというのもありますし。
こちらは叔母から頂いた羽織をお出掛けのワンピースに作りかえました。これも着物の
幅をそのまま活かした、すとーんとしたものです。普段はカジュアルで着て、お出掛けの
時はこれをセットすると結婚式にも着られるんですよね。もうタンスの中にいっぱい眠って
いるんですよね。本当にもう。例えば百万円くらいした着物も、着なくなれば
二束三文ですし。骨董屋さんにも沢山出ていますし、母のものとか叔母のものとか
祖母のものとかも着ますのでこのまま捨てちゃうのはもったいないなと。
ナレ:冨田さんの一番のお気に入りはこのコート。帽子とセットです。
やはり着物の生地から作りました。
冨田:そうですね。やっぱり季節感ですね。これはもう紅葉が終わったら着ないか、
あるいは真っ盛りの時は、こっちを出しても良いと思うんですよね。
ナレ:なんとこのコート、リバーシブル。まさに達人です。
冨田:デザインを決めてできあがるまでに一ヵ月半ぐらいはかかっていると思います。
縫いだしちゃえば早いんです。それまであれが良いかな、こうが良いかなって
それがまた楽しいんですけどね。
ナレ:そんな冨田さん。着物のリメイク仲間と一緒にファッションショーも開いています。服を蘇ら
せる楽しみそして人に見て貰う楽しみ更に最近新たな楽しみが増えました。なんとご主人
の武司さんも裂き織りを始めたんです。裂き織りは古い着物を裂いて作る織物です。
冨田:私が留守の間、何かイタズラして織ってたんですね。戻ってきたらなんか進んでたような
気がするんだけれど、どうも私の織ったのとはちょっと違うんですね。問い詰めましたら
やっぱり。でもここで怒ったら絶対止めちゃうと思ったから、こういう事もあるわよって
言いながら、ちょっと我慢して本当にあのときは我慢しましたね。でも良かったと
思っていますね。
主人:いたずら心ですよね。これだったら俺にも出来るかなって。
冨田:仕事から戻ったら織ってあったのよ。主人もサラリーマンあと2,3年だと思うんですよね。
もう退職はしているんで。ちょうど2,3年として私が今57ですから60の時に2人で夫婦展を
やって2人の作品を皆さんに見てもらえたら良いなっていうのはすごくありますね。
主人:そうですね。なんとか自分の物ににして織っていきたいと思います。
ナレ:2人仲良く夫婦展を目指します。
2008/3/05 13:56