放映日2007/11/28
達人№013 山田 幸代 (北本市)
趣味 折り紙
アナ:今日は折り紙の達人です。ご覧下さい。
ナレ:埼玉県北本市ここに趣味の達人が暮らしています。山田幸代さん75才。
山田さんは12年前折り紙と出会いました。
折り紙の魅力は?
山田:どこでも折れちゃう。絵の具も何にも要らない、待合室で待ってても退屈しないし、
泣いている子がいたらちょっとコマを折ってあげる。それだけでもすごく喜ばれる。
自分でも良かったなと思える。それが一番ですね。
ナレ:折り紙が大好きになった山田さんは、ボランティアで市内の学校を回る活動をしてい
ます。さらにご自宅の庭に専用の部屋を作り教室を始めたのです。山田さんの拘りは
包装紙を使った作品。使い捨てにされてしまう包装紙を作品にする事で限りある資源
を大切にする心を子供達に持ってもらいたいから作っているんです。と教えてくれました。
山田:木から紙は出来るから絶対に一枚も無駄にしたくないから、出来るかぎり無駄にしない。
ナレ:包装紙を使った作品を通じて沢山の人たちに出会えたという山田さん。
どのような思いで教室を始めたのでしょうか。
山田:お金をたくさん貰って儲けようっていうんじゃなくて、奉仕、生きてここまで来れたお礼。
お礼って言っちゃおかしいわね、ありがたいなっと思って。それを続けていきたいのはもう
死ぬまで。月謝を上げてくれと言われても材料費を分等し何十何円で一円多いで、
「ごめんね一円は貰うわ」ってくらい嘘偽りなく生きていますし、いきたいと思っています。
教室で感じて欲しいことは?
山田:ここへ来たらおしゃべりして唾液いっぱい出して笑って楽しかったって言って笑顔で帰る。
昨日なんかもサンタさんやったらもう自分は自分。同じものなんだけど自分で出来たもの
が一番可愛いと思ってんだよね。不思議にね。みんなも「うわぁかわいい、色つけたら
もっとサンタさんらしくなった、うれしいわー」ってね、もう60くらいのおばあちゃんがね。
こうやって嬉しそうにね帰りましたけど、それを見るのがもう一番ですよね。
ナレ:みんなの喜ぶ顔が一番の励みになるとおっしゃっていた山田さん。
山田さんにとって趣味のある暮らしはどんな毎日なんでしょう。
山田:おばあさんでね、もう75のおばあさんで家に居て何にもしないで
こうやっていてごらんなさい。もう本当に歩けなくなっちゃうじゃないですか。
だからここへ来て今日は生徒が何人来る、今日は午前中何人来る、
その間に置き換えしとこうとか、やっぱり元気になれるじゃないですか、元気貰いながら
元気をあげる。それがもう今まで生きてきた何よりの宝です。
ナレ:折り紙に夢中になれる今が青春。これからも素敵な作品を作り続けてください。
2008/3/04 16:28