放映日2007/10/3
達人№005 片桐 治雄 (坂戸市)
趣味 水彩画
アナ:今日は水彩画です。いったいどんな達人なのでしょうか。
ナレ:埼玉県中央部坂戸市。こちらに趣味の達人が暮らしています。会社を定年退職後友人に
勧められ水彩画を始めました。片桐治雄さん67才。
片桐:この絵は川越の時の鐘の絵です。前々から時の鐘描いてみたいと思ってまして、
チャンスを狙いまして。
たまたまこれ3月の春、天気も良くて太陽の方向が調度良い時をチャンスで行ってき
まして写真に収めまして何とか絵になる写真になりました。水彩画の場合はですね、
彩色で失敗しますと修正が効かないんです。油彩は上にどんどん塗り重ねる事によって、
青い上に赤を表現出来るし赤の上に白も表現出来るんですね油彩っていうのは。
水彩はそういうこと出来ないです。ですからもう間違ったら捨てなきゃいけませんね(笑)
建造物が好きですね。と言うのは細かな所を表現しようってこだわりがあるもんですから、
建造物の細かな所、結構面倒くさいと思うんです、一般の方は意外にやらないんですね。
私は反骨精神で皆さんサラサラっと描くけど、私はもうゴチゴチ描くと。
ただし写真と同じになってしまっちゃ面白くないもんですから、そこは少し人間的に
人間臭く、泥臭くは自分でムード作りをしております。
筆というのは先端が尖っておりませんからね
写真はエッヂが出てても
筆で描くと丸くなりますけどね角ってのは。
そういう所はですね私は人間臭いと思うんです。
ですから筆の癖をどんどん取り入れてですね表現してしまうと。
ナレ:筆の良さを活かした水彩画。一枚の絵に一週間掛かるそうです。さらに題材が決まる
までは一月掛かる事もあるとか。始めて2年、120枚もの作品を描いてきました。
片桐:やっぱり自分の思い出みたいなものをですね、目に見える格好で残せるっていうのが
嬉しいですね。今はその風景を見て感じた様に。風景というのは物を言ってるんです。
そのムードをとにかく感じ取ってですね、表現しようと。それが私の気持ちです。
こちらのこれチェコのプラハなんですけど、こちらブルージェなんですが
実は私が取材したんじゃないんですこれは。今度はちゃんとした旅行しましてね、
自分が取材をしてきて自分のこだわりで描いてみたいと思っています。
それでサイズもA3じゃなくてA2くらいですね。
自分の納得するような水彩画を描いてみたいなって思っております。
2008/3/04 14:40