まず、この冬注目の鍋といえば、ブリしゃぶ。脂の乗った、新鮮かつプリプリのブリをさっと湯通ししていただくブリしゃぶは、ブリの一番おいしい食べ方という人も少なくありません。
お寿司屋さん、居酒屋などでブリしゃぶを楽しめる店は埼玉にもありますが、「ブリしゃぶを食べるなら、ずばりここ!」というお店には、残念ながら出会えませんでした。
しかし、今やインターネットで何でも手に入る時代。ネットショッピングで、旬のブリを産地直送してもらうのもオススメです。
続いて、オススメしたいのがふぐ。
大阪や下関が本場で、関東では浸透していない、もしくは超高級というイメージのふぐですが、国産とらふぐをリーズナブルなお値段で提供するチェーン店「とらふぐ亭」が、首都圏でも急展開中。埼玉県内にも、もちろん5店舗あって、多くの人に楽しんでいただけるはず。高嶺の花ではなく、ふぐを気軽に味わえる時代が、埼玉でもこれからやってきそうな気配です。
最後にオススメするのが、ずばり「熊鍋」。
今回、秩父の「きじ亭」にお伺いしてきました。「きじ亭」だけに、きじ鍋もぜひ味わっていただきたいのですが、ご主人の遠藤さんに聞くと、「これからは熊鍋」とのこと。その理由は、「今年のように栗が豊作の年は、熊がたくさん獲れる」からなのだそうです。
遠藤さんいわく、「熊は特別に美味しいというものではないが、食べると元気になる」。熊鍋でスタミナをつけて、厳しい冬を元気に乗り切ってみてはいかがでしょう。
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http://www.torafugu.co.jp/
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とらふぐ亭誕生秘話は、前に書いた通り。なぜ、そんな話を知っているのかといえば、社長の坂本大地さんに直接会って、お話を伺ってきたからです。とらふぐ亭の会社・東京一番フーズは、2006年12月に東証マザーズに株式上場。お忙しい中、記者を笑顔で迎えてくれました。
坂本社長をひと言で言い表すならば、「バイタリティのかたまり」。記者も関西出身なのですが、二人、関西弁で初対面とは思えないほど、打ち解けて食の話で盛り上がりました。食に対してとことん、こだわりのある方です。「大阪の食い倒れ」と申しますが、食は大阪にあり。ホンマに、とことんこだわった食を、これからも追求していったってください(関西弁)。
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横瀬町横瀬6639-1
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きじ亭さんは、前回、秋の特集でも取り上げました。ご主人の遠藤さんいわく、大きな反響があったそうです。
今回の特集をみて、「また、きじ亭が紹介されている」と思われた方もいらっしゃることと思います。本当は、編集部としても新たに別のお店を紹介したかったのです。しかし、なかなかいいお店が見つかりませんでした。
当初は、某著名人が経営するちゃんこ鍋店を紹介する予定でした。TVでも有名なお店ですが、「えっ、埼玉にもあるんだ!」と喜ばれる方もいらっしゃると思ったからです。しかし、最近になって、その著名人のプライバシーについて、あまりよくないニュースがあったので、今回は見送り。
しゃぶしゃぶ、ふぐ、ときて、写真入りで何を載せようかと考えて、ポピュラーなすき焼き、水炊き……はボツ。埼玉に限りませんが、最近は、チェーン店化が進んで、「これぞ埼玉の鍋!」というお店がなかなか見つからないのですよね。
というわけで、お店を探し探して、結局、きじ亭にたどり着きました。
きじ亭は、一見、普通の民家(失礼!)。しかし、自然豊かな秩父で、田舎の親戚のお宅へ遊びに行くような、懐かしい時間が過ごせるお店です。